「安いか」より先に「どこで給油できるか」
燃料カードは、使える給油所が自社の行動範囲にあるかで価値が決まります。単価がわずかに安くても、給油のために遠回りすれば意味がありません。
どこで給油できるか
燃料カードには、特定の系列でのみ使えるものと、複数の系列で使えるものがあります。
行動範囲から考える
決まったルートを走る
行き先が毎回変わる
車両が複数、拠点も複数
高速道路の利用も多い
対応している給油所を確認する
使える系列と地域は公式サイトに記載があります。自社の行動範囲と照らしてください。
- 審査・必要書類は事業者ごとに異なります
- 見積もりは無料です。金額を見てから断って構いません
- 詳細は必ず公式サイトでご確認ください
価格の決まり方
価格の方式は主に2つ
| 方式 | 仕組み | 向く場面 |
|---|---|---|
| 店頭価格から値引き | 給油所の表示価格から一定額を引く | 価格が安い店を選んで給油できる場合 |
| 単価が事前に決まる | 契約で定めた単価で給油する | 価格の変動を平準化したい場合 |
どちらが有利かは、走行の仕方と給油所の選び方で変わります。直近数か月の給油実績で試算してもらうのが確実です。
本サイトでは各カード会社の具体的な値引き額や単価を掲載していません。これらは契約条件や時期によって変わるためです。各社の公式サイトと、見積もりで確認してください。
そのかわり、比べるための基準を置きます。資源エネルギー庁の給油所小売価格調査が、毎週の全国平均価格を公表しています。
全国平均価格(2026年9月14日調査)
| 油種 | 全国平均 | メモ |
|---|---|---|
| レギュラーガソリン | 169.9円/L | 店頭価格の水準はここが基準 |
| 軽油 | 159.3円/L | ディーゼル車の社用車はこちら |
| 灯油 | 140.8円/L | (参考) |
出典:資源エネルギー庁「給油所小売価格調査」(原則毎週月曜日調査・水曜日公表)。2026年9月18日確認。
逆に、効くのは値引きより「請求の一本化」と「立替精算の消滅」のことが多い。 現金給油だと、運転者が立て替えて領収書を出し、経理が1件ずつ処理します。 1件の精算に10分かかるとして、月30件なら5時間。ここが消えるほうが、2円の値引きより大きいことがあります。
発行の方式
ETCカードと同じく、燃料カードにもクレジットカード会社が発行するものと、協同組合を通じて利用するものがあります。
設立直後で決算書がない場合、後者が候補になります。ただし加入の要件、出資金や組合費、脱退の条件を必ず確認してください。 詳しくは設立まもない法人が審査に通りにくい理由にまとめています。
ETCとまとめられるか確認する
同じ事業者でまとめると、請求と明細が1本化できる場合があります。
- 審査・必要書類は事業者ごとに異なります
- 見積もりは無料です。金額を見てから断って構いません
- 詳細は必ず公式サイトでご確認ください
明細と経理
経理の手間に効く項目
- 車両別に分かるか:ナンバーやドライバー別の集計ができるか
- 数量が分かるか:給油量が出れば、燃費の管理にも使える
- データで受け取れるか:CSV等でのダウンロード可否
- 請求のタイミング:締め日と支払日が資金繰りのどこに来るか
2つめは見落とされがちですが、給油量が分かると車両ごとの燃費が把握でき、異常に気づけます。 金額だけの明細では、単価が上がったのか走行が増えたのかが分かりません。
確認する項目
よくある失敗
単価の安さだけで選ぶ
使える給油所が行動範囲になければ、遠回りの燃料代と時間で相殺されます。
行動範囲を調べずに契約する
契約前に、よく通る道の給油所の系列を実際に確認してください。
明細の粒度を確認しない
車両が増えたときに、経理の手作業が増えます。
解約条件を確認しない
最低利用期間や、協同組合の場合は脱退の手続きがあります。
よくある疑問
どの系列で使えるかは、どう調べますか
設立直後でも作れますか
ETCカードと同じ会社にまとめるべきですか
軽油も対象ですか
法人の車両・移動コストガイドの記事一覧
一次情報の確認先
このページに書いたことは、以下の公的機関の公表情報で確かめています。制度は変わることがあるので、確かめた日を各所に書き、確認先も置いています。