信販会社の審査に落ちた。
そこで終わりではない
自社ローンは販売店が直接分割払いを受ける仕組みです。信販会社を通さないため、審査の基準そのものが違います。
車が必要なのにローンが組めない。通勤に使う、子どもの送迎に使う、仕事で使う——生活に直結している人ほど困る問題です。まず仕組みを正しく理解してください。
信販ローンとの3つの違い
1. 審査するのが誰か
信販ローン:信販会社が審査。信用情報機関の記録が中心になります。
自社ローン:販売店が審査。信用情報の照会を行わない場合があり、審査の観点が異なります。
2. 何を見るか
自社ローンでは「今、支払っていけるか」が中心になります。安定した収入があるか、勤続年数、居住状況など。過去の記録より現在の状況が重視される仕組みです。
3. いくらかかるか
信販ローンは金利で表されますが、自社ローンは金利ではなく手数料という形をとることがあります。ここには理由があります。
自社ローンは「貸付」ではありません。販売店と買う人の2者間で、代金を分割で払う取引です。割賦販売法第2条第1項第1号は、これを「2か月以上の期間かつ3回以上の分割払により支払われるもの」と定めています。貸付ではないので、利息制限法の上限金利(元本100万円以上なら年15%)が、そのままの形ではかかりません。
「金利0%」と書けるのは、金利をとっていないからです。代わりに手数料が乗っています。だから比べる単位は金利ではなく、総支払額です。100万円の車で計算します。
車両価格100万円を36回払いにしたとき、手数料でいくら変わるか(当サイト計算)
| 手数料 | 月々 | 総支払額 | 実質年率に直すと | 貸付だった場合 |
|---|---|---|---|---|
| 100,000円 | 30,556円 | 1,100,000円 | 約6.3% | 上限内 |
| 200,000円 | 33,333円 | 1,200,000円 | 約12.2% | 上限内 |
| 300,000円 | 36,111円 | 1,300,000円 | 約17.9% | 利息制限法の上限(年15%)を超える水準 |
| (比較)年15%で100万円を借りて36回で返す | 34,665円 | 1,247,952円 | 15.0% | 上限ちょうど |
計算式:月々=(車両価格+手数料)÷36。実質年率は元利均等で逆算した当サイトの計算です。年15%は利息制限法第1条(元本100万円以上)。同条は超過部分を無効と定めていますが、自社ローンは割賦販売法第2条第1項第1号の割賦販売であり貸付ではないため、この上限は適用されません。手数料の額は各販売店が決めるので、ここに書いた3つは計算例です。実際の額は見積書で確認してください。
いちばん下の行が比較の基準です。利息制限法の上限ちょうど(年15%)で100万円を借りて36回で返すと、総支払額は1,247,952円。手数料30万円の自社ローンは1,300,000円なので、上限金利で借りるより高くなります。それでも違法ではありません。貸付ではないからです。
だから「高いかどうか」は、自分で計算するしかありません。聞くことは1つです。「頭金を入れず、最後まで払ったときの総額はいくらですか」。月々の額だけを答えられたら、回数を掛けてください。それが総支払額です。
審査に通るかどうか、まず無料で相談する
ローンに不安がある方を専門に扱っています。まず可否を確認するだけでも構いません。
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審査で見られる点
1. 現在の収入と安定性。金額そのものより、継続して入っているか。
2. 勤続年数。長いほど評価されます。
3. 居住状況。持ち家か賃貸か、居住年数。
4. 連絡が取れるか。電話や住所の確認。これは実務的に重要です。
5. 支払える計画になっているか。収入に対して無理のない月額か。
費用の構造
自社ローンで確認すべきは「総支払額」の一点です。構成は次の通り。
1. 車両価格
2. 分割手数料(金利表記でない場合がある)
3. 諸費用(登録費用、納車費用、税金など)
4. 保証料(保証人・保証会社を使う場合)
信販ローンと比較するときは、「毎月いくら × 何回 = 総額いくら」で並べてください。月額だけの比較では判断を誤ります。
契約前に確認する5項目
1. 総支払額。すべて込みでいくらか。
2. 支払回数と月額。無理のない範囲か。
3. 頭金の要否。いくら必要か。
4. 保証人・連帯保証人の要否。
5. 遅れた場合の扱い。遅延損害金、車両の引き上げ条件。ここは必ず書面で確認してください。
自社ローン以外の選択肢
自社ローンは「販売店が自ら分割払いを受ける」仕組みで、購入先が限られます。車種を自由に選びたい場合は、資金を先に用意して現金で買うという進め方もあります。
その場合に使われるのが、金融機関以外の貸金業者による借入です。判断材料は次の4つ。
①金利(実質年率)。必ず年率で比べます。月あたりの数字で比べると差が見えません。
②借入までの日数。納車の期限がある場合はここが効きます。
③総返済額。金利だけでなく、返済回数を掛けた総額で見ます。
④貸金業の登録があるか。登録番号が明示されているかを必ず確認してください。
借入は返済義務が残ります。毎月の返済額が家計に収まるかを先に計算してから申し込んでください。審査結果や条件は各社の基準によります。
融資の条件と実質年率を確認する
金利・限度額・申込条件は公式サイトの公表値です。審査結果により条件は変わります。
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比べる先は2社以上あったほうが判断できます。条件の出し方は会社ごとに違います。
借入条件を確認する
実質年率・返済回数などの条件は公式サイトで確認できます。審査結果により条件は変わります。
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総支払額まで含めて、無料で確認する
審査の可否と、実際にいくらになるかを先に知ってから判断できます。相談は無料です。
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車を買うときの支払い方法を並べる
| 方法 | 審査するのは誰か | 金利・手数料の示され方 | 所有権 | 主な制約 |
|---|---|---|---|---|
| 信販会社のオートローン | 信販会社 | 年利で示される | 完済まで信販会社 | 信用情報の審査がある |
| 銀行のマイカーローン | 銀行 | 年利で示される | 購入者 | 審査は比較的厳しめ |
| 自社ローン(販売店の分割) | 販売店 | 手数料として示されることがある | 完済まで販売店 | 車種と価格の選択肢が限られる |
| 現金一括 | — | — | 購入者 | 初期費用が大きい |
自社ローンは販売店が自ら分割払いを引き受ける形です。信販会社を通さないため審査の基準が異なりますが、そのぶん車両価格や手数料の設定は販売店ごとに幅があります。総支払額で比べてください。
総支払額で比べる方法
- ① 車両本体価格円
- ② 手数料・金利の総額円
- ③ 保証料・保証人紹介料など円
- ④ 諸費用(登録・整備・納車)円
- ⑤ ①+②+③+④ = 総支払額円
- ⑥ ⑤ ÷ 支払回数 = 実際の月々の負担円/月
月額だけで比べると、車両価格に上乗せされた分が見えません。⑤を出してから並べてください。
契約前に確認する5項目
- 総支払額(車両価格+手数料+諸費用のすべて)
- 所有権が誰にあるか、完済後の名義変更の手続きと費用
- 保証人・保証会社の要否と、その費用
- 支払いが遅れた場合の取り扱い(遅延損害金、引き揚げの条件)
- 車両の保証内容と期間(整備記録の有無)
- 契約書に記載された会社名と、実際の販売店が一致しているか
状況別の判断
同じ「審査に通らない」でも、原因によって次の手が変わります。
信販会社の審査に通らなかった
まず、通らなかった理由を推測ではなく確認してください。信用情報の開示請求で、記録されている内容が分かります。
記録には保有期間があります。時期を待てば通る可能性がある場合、急いで別の手段を選ぶ必要はないかもしれません。
すぐに車が必要(仕事で使う)
選択肢を絞り込む前に、総支払額を出して比べてください。急ぐほど、月額の数字だけで決めがちです。
短期であればカーリースやレンタルで当座をしのぐ方法もあります。
頭金がほとんど用意できない
頭金が少ないほど、支払総額に占める手数料の割合が上がります。総支払額で見ると差が大きく出ます。
数か月待って頭金を用意する選択肢と、比べてみてください。
契約内容が口頭でしか説明されていない
書面で確認してください。総支払額、所有権、遅延時の取り扱いは、必ず契約書に記載されるべき事項です。
不明な点が残る契約は、いったん持ち帰って構いません。国民生活センターに相談窓口があります。
よくある疑問
自社ローンとは何ですか。
販売店が自ら分割払いを引き受ける販売方法です。信販会社を通さないため、審査の主体と基準が異なります。
金利ではなく手数料として示されることがあるため、総支払額で比べる必要があります。
審査では何を見られますか。
販売店ごとに基準が異なり、公開されていません。一般的には、継続的な収入があるか、支払いを続けられる状況かが見られます。
信販会社の審査とは別の基準になります。
信用情報に記録されますか。
販売店が信用情報機関に加盟しているかどうかによります。加盟していなければ記録されないこともあります。
気になる場合は、契約前に確認してください。
完済したら車は自分のものになりますか。
所有権が販売店にある契約では、完済後に名義変更の手続きが必要です。手続きの方法と費用を、契約前に確認してください。
ここが曖昧なまま契約すると、完済後に手間が発生します。
保証人は必要ですか。
販売店によります。保証人が不要な代わりに保証会社を使う形式もあり、その場合は保証料がかかります。
費用は総支払額に含めて比べてください。
支払いが遅れたらどうなりますか。
契約内容によりますが、遅延損害金が発生し、一定期間を超えると車両の引き揚げが行われる場合があります。
条件は契約書に記載されます。事前に確認し、遅れそうな場合は早めに相談してください。
他に選択肢はありますか。
銀行のマイカーローン、カーリース、短期のレンタルなどがあります。所有にこだわらないなら、選択肢は広がります。
使用期間と走行距離が読めるかどうかで、向き不向きが分かれます。
よくある失敗
月額だけで決めた
車両価格に手数料が含まれていることがあります。総支払額で比べてください。
完済後の手続きを確認しなかった
所有権が販売店にある契約では、完済後に名義変更が必要です。方法と費用を先に確認します。
契約書を見ずに口頭説明だけで進めた
総支払額・所有権・遅延時の扱いは書面で確認すべき事項です。
この分野で混同されやすい言葉
| 言葉 | 意味 | 判断への影響 |
|---|---|---|
| 所有権留保 | 完済まで所有権が販売店等に留まる形 | 完済後に名義変更の手続きが要る |
| 信販会社 | 分割払いを引き受ける金融会社 | 信用情報に基づく審査を行う |
| 保証料 | 保証会社を利用する際の費用 | 総支払額に含めて比べる |
| 遅延損害金 | 支払いが遅れた場合に発生する金銭 | 契約書に条件が記載される |
判断の流れ(まとめ)
順序は「落ちた理由の確認」→「総支払額を出す」→「所有権と名義変更を確認」→「遅延時の条件を確認」→「他の選択肢と比べる」です。月額だけを見ると、車両価格に上乗せされた分が見えません。総支払額を出してから並べてください。信販の審査に通らなかった理由が信用情報にあるなら、記録の保有期間を確認する価値があります。待てば通る場合もあります。
自社ローンの基礎ガイドの記事一覧
一次情報の確認先
このページに書いたことは、以下の公的機関の公表情報で確かめています。制度は変わることがあるので、確かめた日を各所に書き、確認先も置いています。